オホーツクの田上義也建築 その3 網走市立郷土博物館@網走市 (2022.08)
せっかくオホーツクまで来たんだから周辺の田上建築を見学しようという話。3回目は網走市立郷土博物館(1936年建築・1961年増築)。
サロマ湖畔・美幌のユースホステルよりずいぶん前の設計。曲線が多い印象。外からも見える美しいステンドグラスも美しい。
そして、本館の竣工から25年後に建てられた増築棟。自分にとってはこっちのほうが田上建築っぽい馴染みがある。
なぜその溝? の部分をタイルにしたのか。というより溝は必要なのか?(カッコいいから必要)。時間がなくて中まで見れなかったけど、次の機会の楽しみにしよう。
実はこの博物館の裏、線路沿いの崖下には「君が袖湧水」というのがある。昔はこの湧水でお酒が造られていたらしい。今回はキャンプだったので、この水でコーヒー淹れたりお米を炊いたり… 美味しかったよ。
北鎮記念館@旭川市 (2022.07)
軍都旭川の歴史がわかる北鎮記念館。屯田兵から帝国陸軍第七師団→陸上自衛隊第2師団の歴史がわかる。
駐車場横(記念館裏側)に第七師団司令部の正門。
表に回って哨所が設置されている。
中の展示を順路通りに回ると、松浦武四郎の話から屯田兵、
日露戦争、第二次大戦、そして戦後へって感じの資料構成。
無可動… だよね。
北海道本島に上陸した敵に対しては計根別平地もしくは苫小牧平地において決戦することとしましたが… なるほど、だから十勝・釧路にトーチカが残ってるし、計根別に飛行場があったわけだ。
興味深い琺瑯看板も多い。
旭橋にこんな旭日章がついてたのは知らなかった。
コスプレ? コーナーは休止中。
ゴールデンカムイの影響はでかいと思う(子供そっちのけで展示をフンフンみて回る若いお母さんらしい人がいた)。
ネタバレ? がマズいのであまり写真載せてないけど、ホント面白かった。勉強してからくるともっと楽しめるかも。
樺太日露国境第2天測境界標@根室市歴史と自然の資料館
根室市の歴史と自然の資料館へ。展示室までの廊下の両横に本棚があって、各地の資料書籍が多く所蔵されている。これだけでも読みたい本がたくさん。
資料館には根室にいる野生生物のはく製なんかも展示されている。
いろんな展示物があってどれも興味深いんだけど、今回の狙いは国境標石。これは日本側から見た姿。
ロシア側。デザイン的にはコッチの方が好み。
天第二號 明治三十九年。
なんだろう? ロシア向け表記。
博物館の展示物の中に根室国後間海底電信線陸揚施設の資料があった。
これは西浜に現存。前は気軽に近づけた(個人の漁業用倉庫? みたいな感じだった)けど、今は管理されている。
手作り感のある昭和4年当時の市街図。大変興味深い。
いろいろな資料が展示されているのに入館料無料。素晴らしい。
近くに根室車石もあるので合わせて見に行くのも良い。
気付いた人もいるかもだけど、ゴールデンカムイ的根室観光という見学コースだったのだ。