道内市町村制覇の旅 2011年7月シリーズ(道東へ) 3/3
3日目は帰宅の日で、いつもの旅ではあまり寄るところも寄らずさっさと帰っちゃうんだけど、今回は少し景勝地(?)をまわりながらの帰宅。
最近旅の常宿となっているドーミーインでバイキング朝食。北見のでご当地メニューは塩焼きそばとオニオンリング。昨日食べられなかった塩焼きそばを食べられて、ちょっとうれしい。
晴天の北見市を道道27号で抜けて…
(地図1)あたりからフラットダート。その先には、
ちょっと秘境チックな湖「チミケップ湖」(地図2)。なんとなくココってよく言われる北海道三大秘湖に入ってそうなイメージだったんだけど違ったんだね。じゃ、ホントの北海道三大秘湖って?(答:オコタンペ湖・東雲湖・オンネトー。しかし、シュンクシタカラ湖・チミケップ湖・東雲湖で三大秘湖とする説もあり)。で、チミケップ湖にはキャンプ場があって、カヌー持ってきてる人や虫採してる子供もいたり結構な賑わい。
キャンプ場内に俳句碑(?)があって、裏に書いてあるいわれを見ると「岩本興三郎さん P.N.山歩さんは明治41年に徳島県から津別町にやってきて、以来この地で俳句街道まっしぐら」(意訳)みたいな事が書いてある。多分、俳句会の名士的な人の歌碑なんだと思う。
チミケップ湖を堪能したので、道道を引きかえし道道50号で先へ進む。
訓子府町まで来たけど、このあたりはずーっとたまねぎ畑。窓をあけると美味しそうなネギの香りが漂っている。せっかくの訓子府町なんで、旧ふるさと銀河線訓子府駅(地図3)へ向かう。
訓子府町の中心地で、駅前には噴水があったり駅内は交流センターになってたりしてるんだけど、
せっかく平成12年に建て直しをしたのに、駅舎としては平成18年までしか使わなかったというのは、なんだか勿体無い気もする… 駅前では待ち合わせをしている地元中学生(?)女子もいて、駅としての使命は終わったけど街の中心地としてはまだまだ機能している感じ。そのまま道道50号を進むと、道路脇に
まだバラストが残っていて、かつて線路があったことがわかる。そこから西に向かい国道242号へ抜けて置戸町の中心街(地図4)へ。
中心街には旧置戸駅があって、なかなか鉄道愛のある残し方をしているんだけど、いかんせんこちらも建て替えが割と最近(平成8年)なんでうら寂しい雰囲気がなくてロマン(?)を感じづらい。まぁ活用されている風で良いんだけどさ。
構内にはこんな展示もあってね。地元の小学校6年生が作ったらしいんだけど、良い出来栄え。そんな置戸町道道211号→道道88号で抜け国道39号へ。
石北峠(地図5)までやってきた。ここは昔、木造平屋の土産物屋さんとかがあったと思うんだけど、確か火事でなくなって今は(あまり風情がない)プレハブ的な建物となっている。水分補給だけして先へ進む。
峠を降り、大雪湖の横を抜け少し進むとそこは大函(地図6)。以前来たとき同様、旧大函トンネルは通ることが出来ず… ズームして見てみると結構コンクリートが劣化してて、確かに危ないかも。
そのまま国道39号で層雲峡を抜けて上川町(地図7)へ。
上川駅は小奇麗で「観光客を迎えるぞ!」って意気込みが見える駅。ちょうど暑い日だったんだけど、風鈴を吊るした回廊があったり、多分自分がこの駅に降りた観光客ならちょっとホッコリした気持ちになるかな、という雰囲気。上川町のあとは道なりで
旭川市の市街地を抜ける。神居古潭を抜けたあたりから少し混みだしたんで、道道4号で芦別市方面へ。
道道4号上で深川市と芦別市を分ける峠(地図8)があって、そこは新城峠というんだけど、ちょっとした休憩所と展望台があって、その展望台からは上の写真のような丘陵地帯が眺められる。展望台は連休最終日なのに自分のほかは誰もいない。なんというか、今回はじめて走ったけど道道4号自体
こんな感じで両側を畑に囲まれた交通量の少ない、走るにはすごく良い道なんで旭川市から道央圏に抜ける道路の一つの選択肢にはなるという感想を持った(まぁ砂川過ぎたあたりで12号に入るんだけどさ)。
道道4号で芦別まで来たら、そこから道道114号へ向かい、歌志内市へ。
道の駅「うたしないチロルの湯」(地図9)に寄り道すると、歌志内市の昔を写したプチ写真展が行われていた。大半が白黒写真で往時の賑わいをみるとなんとも切ない感じがね… 切ないついでに道道を離れて住宅地側へ向かうと、
閉校して間もない風の「旧歌志内市立西小学校」。少し進んだところにも「文殊小学校」閉校の碑。旧産炭地はどうしてもこんな雰囲気になっちゃうのかな。そんな歌志内市を後に国道12号へ。
奈井江町の道の駅「ハウスヤルビ奈井江」で本日最後の休憩。ここはよく行く道の駅なんで外見の写真じゃなくて「測量の碑」っていうちょっと変わった碑に注目してみた。恐らく日本一長い国道ってことで、土木工事的な意味合いで測量の碑があるのかな?
ちなみにここで買ったおむすびは白米自体が激ウマで、中の具がいらないぐらい。魚卵系の具もあったけど、ここはシンプルに梅とかがオススメ。
美唄市あたりから少し渋滞。今日はこのまま帰ろうか、あるいは裏道に行こうか… そんなこと考えながら結局国道12号で帰ってきて今回の旅は終了。
本日の走行距離:390km
本日新たに通過した市町村
4町 (津別町・訓子府町・置戸町・愛別町)
道内市町村制覇の旅 2011年7月シリーズ(道東へ) 2/3
旅の2日目。今日は知床半島を羅臼側からまわってウトロ経由で北見まで行くという日。
一般的な旅館的朝ごはん。普段朝ごはん食べないんでこういう日本的朝食を見ると少し嬉しくなる。
宿を出て近所にある茅沼駅(地図1)に行ってみる。ここは丹頂のくる駅として有名なんだけど、まぁ季節が季節なんで丹頂はね… 駅前には
なにかの動輪が展示されている。いわれとか銘板がないのでよくわからないけど、無人駅の前にナゾの動輪ってもいいもんだ(後日ネットで調べると、いすみ鉄道の社長が設置したものらしい)。
駅をあとに国道391号で標茶町方面へ。標茶町から道道13号を進んで、中標津町と別海町(地図2)の間あたりに
道道から見えるところに掩体壕があったので観察。多分、計根別第一飛行場のもの。60年以上前の構造物がちゃんと残ってるってのは凄いもんだなぁ… と思いつつ、中標津町へ。
で、こちらは現代の空港「中標津空港」の遠景。この空港もルーツは旧軍じゃなかったかな?(wikiではそういう事になってるね)。で、中標津まで来たんで、ライダーの聖地のうちの一つ、開陽台(地図4)に足を伸ばして見ることにする。
曇ってるのは想定してたんだけど、なんかやけに駐車場前の道路が混雑してる。歩いて見に行くと「7/17 熊出没のため閉鎖させていただきます」とのこと。7/17って今日じゃん! と思った直後、パトカー + 猟友会 がこちらに向かってきて… どうもクマが出た直後っぽい…
さっさと開陽台をあとに、その開陽台付近のツーリング本でよく見る直線道路の写真を撮影。晴れとか夕暮れなら、良い雰囲気なんだろうけどね~。
で、中標津といえばもう一つ行きたいところの「メロディロード」(地図5)へ。
有名だから知ってる人も多いと思うけど、知らない人が写真だけ見ると何が何やらの直線道路。じつはここに来るのは2度目で、前回はジムニーで来たんだけどマッドタイヤであるトランパスM/Tでは上手いこと音が鳴らなかったのだ。やっとの再訪で、音もちゃんと鳴ったしヨカッタヨカッタ。動画もとったので後でupするかな。
で、メロディロードから国道244・335号で羅臼町へ。もう知床半島の付け根。
国道沿いにおそらく国後島を見る用の展望施設(地図6)。曇ってる中おそらく国後島にある山(多分、爺爺岳)の山頂だけちょっと見えた。
で、時間的にはお昼時なんで、道の駅「知床・らうす」(地図7)へ。
左:道の駅「知床・らうす」 右:2階食堂へお出迎え熊(無論剥製)
知床といえばウトロのほうが五湖とか滝とかメジャー観光地観光地も近くて良いんだけど、なんか妙に観光地スレしちゃってるんで、最近は羅臼のほうが北海道の原風景的でちょっと好き。
ここまで来たので、オーダーはウニ丼(2,400円だったかな?)で。他のところではムラサキウニのウニ丼が多いんだけど、バフンウニが出てくる。いいねぇ~(味も値段も)。美味しいモノでお腹も満たしたので、知床峠方面へ進む。
峠の麓から少し進む(地図8)と「熊の湯」というメジャー露天風呂があって、ツーリングライダーたちが気持よさそうに入ってた。この温泉の道路向かいにキャンプ場があって、確か数年前(大げさに言うと)少女が熊を撃退した事件があったはず… と調べると、確かにあった。
熊の湯から峠の頂上を目指し淡々と車を進めるんだけど、ココもまた霧。峠の頂上では何も見えず少し下ったところ(地図9)でようやく羅臼岳が見えてきて、
全部は見えないんだけど、この季節なのにまだ雪が残ってて、こういうのを本州の人が見ると「北海道すげぇ!」ってことになるのかなぁとか思いながらウトロ方面へ進む。知床五湖(地図10)は今年から高架木道でいつでも一湖まで行けるようになったとの事なんで、早速行ってみる。
久し振りに見る一湖は、天気のせいもあって(観光客の喧騒を除けば)幻想的な感じですらある。この雨っぽい天気は鬱陶しいなぁとか思ってたけど、この景色が見れたんだから、鬱陶しい天候もいいもんかな。
で、五湖に向かう途中、道路の掲示板に「カムイワッカの滝 通行可能」というなんとも嬉しいボーナストラック的な表示が出ていたんで、こちらも数年ぶりに行くことに。
道東まで来ると鹿が多いな~ とか思ってたけど、知床までくると尚更で、カムイワッカへの林道は更に更にもっとたくさんの鹿が警戒する素振りも見せないで佇んでいる。どんだけ人馴れしてるんだ(中には車を見ると寄ってくるキタキツネもいて、過去に誰か非常識者が車から餌でもあげたんだろうなぁ…)。
久しぶりのカムイワッカの滝(地図11)は登るのに窮するほどの斜面で、下流の方だけ写真とって退散。昔登った頃(小学生だから30年前か)はもう少し緩やかなイメージだったけどなぁ… ちなみにココから先は通行止めで、知床大橋には行けなかった(道路の表示も消してあったので復旧する気はないのカモ)。
ウトロまで来たので、道の駅「うとろ・シリエトク」(地図12)で一休みして、今回の知床旅における自分的最大目的であるオシンコシンの滝(地図13)へ。なぜそんなメジャーな観光地が最大目的かというと、
こんな旧道を進むと、
滝が流れ落ちる場所を見る、通称「裏オシンコシン」というものが見てみたかったのだ。
オシンコシンの滝のすぐ上流には橋がかかっている。母がまだ若い頃、僕の手を引いて~♪ 知床に行った際、オシンコシンの滝を道路から見下ろした、と言っていたことがあって、その景色は恐らくここの事なんだろう。
下の観光客がなんとも不思議そうにこっちを見てるのが、ちょと優越感。旅行ツアーじゃ行けない観光地だからね~ おそらく旧国道だと思うんだけど、入口2箇所はいずれも現国道に接続されている。行った時点では斜里町側は封鎖されていてウトロ側からのアクセスとなった。詳細な入口はココ。
今日のメインイベントも済んだので、国道334号で斜里市街地方面へ。
知る人ぞ知る道東のローカルホームセンター「坂本ホーマ」の前を通り、清里町駅(地図14)へ寄り道。清里といっても80年代に流行った高原の方じゃなく、斜里の横の街(って、言わなくてもわかるってね)。
今日は北見で塩焼きそばでも食べて… とか考えながら清里町→大空町→美幌町を抜ける。
美幌町(地図15)でもう18時。そろそろお腹も減ったな~ と北見市へ向かうと、
北見市(地図16)は夏まつりの最中。どこの店行ってもすげぇ混み合ってて、結局夕飯はセブンイレブンの塩じゃない焼きそば(泣)。ホテルでビール飲んで今日はおしまい。
本日の走行距離:410km
本日新たに通過した市町村
5町 (中標津町・羅臼町・清里町・大空町・美幌町)
道内市町村制覇の旅 2011年7月シリーズ(道東へ) 1/3
知床には幼少の頃に親に連れられて~とか、あるいは自分で運転してとか、まぁ何度か行ったことはあるんだけど、知床五湖には久しく行ってなかった(あるいは、行っても熊出没で閉鎖中) + 北海道一周の時に知床半島は行けなかったんで、まぁリベンジ方々知床メインで道東方面へ行ってみようというのが今回の旅。
最近旅の旅はいつも雨が降っている気がする… と思いながら今回も雨の中スタート。最初の経由地点はオープン1ヶ月を迎えた道の駅「夕張メロード」(地図1)
道の駅についたのが9時30分くらいで、施設(農協のスーパー)が10時オープン。露天とかはやってるけど、雨も降ってて、道の駅の前には10時のオープンを待つ人が結構いた(道の駅が10時オープンは少し遅くない?)。さっさと国道274号へ戻り東へ向かう。
ここも割と最近来たばっかりの道の駅「樹海ロード日高」(地図2)。10時のおやつに今年初物のゆでとうもろこし(北海道的にはとうきび、道南の一部ではトーキミ)を食べる。甘くて美味しいけど、昔風の穀物っぽいトウモロコシって、どっかに無いかねぇ(そうそう、クロスバンタムってヤツ。あるじゃない)。さらに国道を進み日勝峠(地図3)へ。
この峠は相変わらず霧がすごいね~ なぜ暫くここを通らないで狩勝峠ばかり通るようにしていたかを少し思い出した。峠を降りて、清水町で国道274号から国道38号へ進むと、軽く秘境駅の羽帯駅(地図4)があるんで、ちょとよって見る。
ちょうど電車が入ってくるところだったので、慌てて撮影。あとで調べてみると、ダイヤは薄めで、少しラッキーな気分。
機嫌よく国道へ戻り帯広方面へ進む。
芽室町と帯広市の境目くらい(地図5)に「スズラン印」の工場がって、まぁここは日本甜菜製糖の工場なんだけど、このスズラン印は十勝まできたなぁ~ という気持ちにさせる個人的なランドマーク。帯広のマクドナルドのホットコーヒーで一息ついて先を急ぐ。
浦幌まで国道38号から国道336号(通称ナウマン国道、地図6)へ分岐し、左手に十勝太ロラン航路標識を見ながら昆布刈石(地図7)へ向かう。
相変わらず適度な荒涼感でイイねぇ。ココにくるの2回目だけど、2回ともこんな天候で尚更そんな印象なのかな? 晴天の昆布刈石ってもの見てみたい気がする。荒涼感を満喫したので海沿いを進み白糠町は道の駅「しらぬか恋問」(地図8)へ。
軽くトイレなどを済ませて、釧路の市街地手前で内陸部側へすすみ、釧路湿原へ向かう。
釧路市から道道53号を進むと釧路市の湿原展望台 (地図9)があって、軽く遊歩道で湿原散策を… とか思ったんだけど写真の通り熊出没云々書いてあるのでブルって中止。素直に展望台に上ることにした (んだけど、行った日は7月16日なので書かれている7月26日ってまさか去年のこと? あるいは26日と16日の記載間違い?)。
展望台から見ると遠くに湿原が見える。やっぱり遊歩道を歩いたほうが良かったかな? そんなこんなで先へ進み鶴居村へ向かう。
そろそろ今日の宿にも近づきつつあるんで、道中最後の店舗(?)と思われる鶴居村のAコープ(地図10)でビールなどを買出し。北海道における田舎の中心市街地は駅か役場かAコープってことが多くて、そういうの北海道っぽくて好きだなぁ。
北海道の田舎といえば、「鹿飛出し注意」の注意看板の多さ。道東は特にその看板が多くて、「また大げさに脅かして」とか思ってたらホントに鶴居村の道道で飛び出してきてビックリ! というのが上の写真。車載動画カメラからの切り出し画像なんでちょと画像は悪いけどね。
鹿に驚きつつ道道1060号で茅沼温泉方面へ向かうんだけど、これがフラットでいい感じのダート。釧路川の流れっぷりもいい感じ。
これが今日の宿、くしろ湿原パーク 憩の家 かや沼。日帰り入浴客も多くて地元に愛されてる感じ。
宿までついちゃえば、雨ということもあってすることは何も無いので温泉にゆっくり入ったり夕飯食べたりして1日目は終了。
本日の走行距離:390km
本日新たに通過した市町村
1町1村 (鶴居村・標茶町)