2013年7月のタウシュベツ川橋梁
ひがし大雪アーチ橋梁群ってヤツ。過去にも見に行ってるんだけど、また見たくなったんで7月の3連休で訪問することに。写真は国道241号から国道273号に分岐して「さて、糠平に行くぞ!」という所にある看板。
今回、2日に渡って糠平湖周辺をウロウロしてたんだけど、記事では国道273号を帯広方面から旭川方面へ向かう時に目にする景色順に記載してるので、写真の光線的に不自然な感じがあるかもだけど、まあそういうことで。
国道273号に入ってから15kmほど走ってくると、最初に見えるのが元小屋ダムの湖にかかる第三音更川橋梁(地図1)。静かな湖面と相まってキレイな橋。看板の解説を読むと径間が32mと長く、この橋の成功により沢山の大型アーチ橋が作られるようになった、というようなことが書かれていた。
第三音更川橋梁から1km、「音更山道碑」と書かれた看板があるので車を停める。屏風岩の前に置かれた古い石碑。調べてみると音更山道ってのは木材運搬のために囚人が作った道路で、その完成記念の碑らしい。今は立派に舗装された国道273号。
鱒見トンネルの直前、鱒見橋(地図2)からアーチ橋が見える。これが第二音更川橋梁。緑の中からチラッと見えるコンクリートアーチ橋が美しい。トンネル抜けると、
第四音更川橋梁が見える。真ん中のスパンがなくなってるのは崩れたとかじゃなくて、ココだけ鋼製の桁で廃止時に撤去したらしい。
第四音更川橋梁から3kmほど進むと右手に糠平ダムが見える。トンネルを抜けるとすぐ左に旧道への入口があるので潜入してみると、
その糠平ダムの天端に繋がる道路。多分旧国道かな? 残念ながらダム天端の前で通行止め。
ダムからは良い感じでさっき通ってきた国道273号の糠平大橋が見える。これもアーチ橋か(正確には逆ローゼ橋)。よく見ると橋の左上に旧国道の構造物と思われるコンクリートが見える。以前道路から見上げる感じで遺構が見えた記憶があったのは、この旧国道かな?
現国道273号に戻って、トンネルをひとつ抜けると鉄道資料館があるので寄ってみる。
保存されてる車掌車と
レール。中は
中は当時の資料が沢山。これで入場料100円だから入ったほうが得。資料館のすぐそばにはぬかびら温泉(地図5)があって、
数件の宿があるんだけど一番目立つのはこの大雪グランドホテル。問題なのはこれが廃ホテルだということ。解体だけでも結構な費用がかかるんだろう。
温泉街にある郵便局。ココの自慢は
日本で唯一、温泉のある郵便局だって。郵便局は休みだけど、お湯は出っぱなし。さすが源泉かけ流しの温泉郷。
温泉街から入江を迂回したところにあるのが三の沢橋梁(地図6)。ココは高欄も整備して遊歩道になっている。
実際橋を渡ってみると、それほど感動がない。やっぱりアーチ橋は外観を見て美しさを楽しむものだね。
でもまぁ、待避所(?)をそばで見られるのは嬉しいね。
さて、三の沢橋梁をあとに次の遺構なんだけど、国道上に「五の沢橋梁」と書かれた駐車帯があって(地図7)、確かに沢で橋梁がありそうなんだけど木が鬱蒼としてて全く見えない…
目が慣れてやっと見つけた五の沢橋梁。写真のどこか、わかるかな? この辺りからは道路から少し距離があるので本気で探すなら鉄道跡をあるかなきゃだね。
五の沢から更に進むと、今度は「タウシュベツ展望台」と書かれた看板(地図8)がある。林間の遊歩道(?)で鉄道跡を抜けて湖畔へ。
こんな感じで見える。悪くない眺めだけど、やっぱりちょっと遠いね。ってことでタウシュベツ川橋梁に近づくんだけど糠平三股林道(地図9)は通行止め。今回はツアーに参加して橋に近づく。
ツアーの車を降り、鉄道跡を歩いて湖畔へ進む。
おおぅ。
相変わらず素晴らしい。
ちょっと水位が高め。
人と比べて大きさはこんな感じ。
前と比べて崩れが進んでる?
2011.5撮影。2年前と比べてどうだ?
上に登りたいねぇ。タウシュベツ川橋梁を堪能したんで、国道に戻り次の遺構へ進む。幌加除雪ステーション(地図11)に車を停めて旧幌加駅へ。
鉄道跡を進んでいくとレールが見えてくる。
まだ動くポイント。
オリジナルのホームと復刻した駅名標。
2011.5 撮影。草がないとこんな感じ。
国道に戻り少し進むと、音更川を渡る第五音更川橋梁(地図12)が目に入る。
タウシュベツ川橋梁の1年後に作られた橋。
キレイに見えるけど、所々に劣化が見られるね。
ここから士幌線の終着である十勝三股駅付近までの間、国道から遺構を確認することができなかった。帰宅後今回のGPSログと昔の航空写真を重ねてみると
国道のから結構離れた所をレールが走ってたってのがわかる。現地でも恐らくそうなんだろうと思ったんで、入口(地図13)を見つけて林道に潜入してみる。
左手の木でできた看板を見ると色々な林道に繋がってそうな雰囲気。こりゃ期待できるな~ と先に進む。
音更川を渡ると…
程なく倒れかかっている木に行く手を阻まれる。国立公園なんで木を切ったりもできない(まぁ、道具もないし)んで、諦めてバック。国道に戻り十勝三股駅(地図14)へ進む。
駅のあったところには三股山荘という洒落た喫茶店がある。少し離れたところに
営林署か何かの跡なのかな? と思って撮ったんだけど、どうも機関庫らしい。大草原の小さな家って雰囲気だけど、ココから三股山荘の方を見てみると
草原の中に消火栓。昔は集落だったという証拠だね。車を降りて周りを散策すると
なにかの石碑を見つけた。古いし達筆すぎてよく分からないけど、辺りは草刈りされてて管理されてる様子。
昔この辺が集落だったという証拠は、消火栓と電柱。
そしてこの「建物跡があるから危ないよ」というような事が書かれた看板。草がないとまた見え方も変わるんだろうね。これで今回の遺構めぐりは終了。
帰り道、幌鹿峠の途中(地図15)から糠平湖を見返る。次来れるのはいつかな?
ルベシップ林道から下夕張森林鉄道の遺構を見に行く
前回、三弦橋を見た帰りに「ルベシップ林道から道道136号に回れば逆側から三弦橋が見られるんじゃない?」と思い林道の入口までは行ったんだけど、あっさりゲートで通行止め。
で、ダメ元で森林管理署に電話してみると申請さえすれば入ることができる、とのことなんで早速申請。無事入林許可がおりて7/15は海の日にヤマへ行ってみた。
国道274号の楓信号所付近から左に曲がり登川方面へ進むと、
ルベシップ林道はゲートで閉鎖中。でも今日は入林許可とカギがあるのだ。
道東道をくぐって
走りやすい林道を進む。
分岐も多いけど、基本的には道なりがルベシップ林道。
ゲートから7kmちょい進むと、なんか大がかりな工事してる。付替道路っぽい。休工中で静かな現場。静かなもんだから
現場にシカもいる。しかしこんなトコで上の方に向かう道路を作ってるということは… この先の林道がシューパロダム完了後に水没するということなのかな?
ゲートから8.5km、ルベシップ林道と道道136号の交点に工事現場の事務所がある。仕事している人もいるってことなんで遠慮しながら道道136号を進む。
右手に川を見ながら道道136号を進む。さっきの現場事務所から1kmほど
橋台?と、橋脚の根元らしいなにか、
これとこれ。橋脚の根元が見づらいんで更にアップ、
こんなの。道道136号沿いだから下夕張森林鉄道の遺構だと思う。いやいや、良い物見つけちゃったよと思ったけど、この先でもっと良い物を見つけることをこの時の俺は知らない。
先の橋台・橋脚から2km程進むと右手で伐木作業が行われており、木陰が薄くなっている所からまた何かが見えた。橋、じゃないかな?木がより薄いところを探して見てみると
なんだこりゃ? いや、橋なんだけど。さっきの橋台と比べてもあまりに細くて華奢すぎる。
このスパンは橋脚がなくなっちゃった? そして桁はレールか何か? いずれにしても細い。帰宅後ネット検索でやっと見つけた「下夕張取付人道橋」という名称。これ人道橋なんだ、どうりで細いわけだ。これ見つけたのは嬉しかったなぁ。
人道橋からさらにダム側へ進み、だんだん川幅も広くなってダムが近づいてるなぁ… という感じ。人道橋から1kmほどくると
遠くに三弦橋が見える。
遠いね~
もっと近づこうとダムの方へ進んでいくと、右手にまたなにか…
橋台っぽい。道道のものか下夕張森林鉄道のものか。幅が狭いから鉄道用かな? さて、もっと近づくよ~ と進むと
ダムまでもう少しってトコで通行止め。ここからはダムの工事現場だね。三弦橋はさっきの遠くから見えたので終了って、そんなのイヤなんでちょっとあがく。分岐で上に向かう道路があったのでそちらへ。
橋も立派だし、道道136号の付替道路だね。
ダム側に進むと南大夕張トンネル。北海道ということなんで、やっぱり道道だね。
照明がなく、真っ暗なトンネル。やっと向こうが見えてきた。
トンネルを抜けるとそこは
ありゃ、ダムの下流側だ。やっぱりダムの工事現場内に入らないと三弦橋が大きく見えないんだね、残念。せっかく来たんだから今度は道道136号を上流側に行ってみるか。
道道136号のルベシップ林道との交点から進むこと500mくらい。盤の沢橋ってのを渡ると左手に
コンクリート製の橋脚(と暗くて見づらいけど写真右に橋台)。作りからすると下夕張森林鉄道の遺構だと思うんだけど。まだ先にいってみる。
古い看板だね。大夕張営林署長、か。制限時速20km/h、木橋の荷重は9tまで。探せばまだ木橋あるかな?
ルベシップ林道分岐から5km弱で下夕張林道のゲート。って、ここは道道136号だと思ってたんだけど林道なの? とりあえず今日の所はここで探索終了。近々もう一回こないとダメだな。
2013年7月の「幸福への旅」
建て替えが決定している旧幸福駅。前回見納め、とも思ったんだけど近くまできたんで寄ってみることに。
駐車場に車を停め、保存されてる車両側からアプローチ。
静態保存されてる車両って酷い状態のも見かけるけど、ここのはすごく程度がいい。
こんなかんじで見ると、まだ生きてる路線みたいだね。
中もキレイ。木の床がシブい。
列車を降り、ホームから待合室へ。
今度こそ建て替え前の見納めかな~
2013.03 撮影。あまり変わらないね。で、前回閉まってた愛国駅にも行ってみる。
大きな木が印象的、裏には
9600型蒸気機関車。個人的にはSLに郷愁を感じないんだけどさ。
ここは愛国鉄道記念館ってことで、広尾線の資料が多く残っている。参考:平成25年現在の札幌-帯広運賃は6,510円(4,200円+特別料金2,310円)。
現在の保存状態には愛を感じるんだけど、建て替え後どうなるかな~